大きな箱に小さな箱…―


ブランドのバッグに靴…―

数え切れない色とりどりのお土産に喜ぶとパパとママに抱きつくのは…―


小学生まで…―


「早かったね?」


適当にお土産を選びラッピングをバリバリと乱暴に開けながらパパに言う。


「寂しかっただろー???!!!!」


「…全然」


冷たく言い放ったあたしを泣きそうな情けない顔で見つめるパパをよそに、どんどんお土産を開けた。


「歩花♪お土産はそれだけじゃないのよー♪ね?パパ♪」


「そうなんだよ!!!!きっと歩花も寂しくなくなるから喜ぶと思うぞ!!!!!」


「…もしかして♪」


目を輝かせてママを見るとニッコリと笑う。