「ん?なんか顔についてる?」
あまりにもジッと見つめる俺を凛子は見つめる。
『あ、いや…なんでもねぇ』
ってか見つめんな。
なんかわかんねぇーけどすっげぇードキドキする。
「ね、恭ちゃん」
そう呼ばれても
『ん?』
と、返事をするだけで顔をあげない俺。
あぁ…バカみてぇ…
「お兄ちゃんて」
なんだ、哲の話かよ。
「彼女とかいるの?」
『おい、凛子!!』
今まで宿題をやっていたはずの哲が急に反応する。
『何聞いてんだよ!
ってか恭平!なんでお前はそんな爆笑してんだよ!』
『いや…だって…』
あー腹いてぇ
そんな焦んなくてもいいだろ…っ!!
『凛子。お前の兄ちゃん、彼女いるよ』
『きょーへーぃ!!!!!』


