『うん…分かった』
哲の初めて見るその顔につい吹き出してしまう俺。
『甘えんぼ』
そうボソッと呟くと哲は頬を膨らます。
『違う!甘えてなんかない!!』
そう反論するが、顔は真っ赤で。
俺はニヤニヤと笑っていた。
『ってか、凛ちゃんって誰だ?』
今さらながら知らない人の名前だ。
『あれ?言ってなかったっけ?
俺の妹の凛子、だよ。』
はぁ?妹?
お前…妹なんていたの??
『そんなこと聞いてないよ。
妹なんていたのかよ』
ごめん、と言った哲はリビングのドアを開けた。
そこで俺が見たのは人形みたいな凛子の姿だった…
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