『やればできんじゃんかよー!!』
次の日。
学校へ行くと哲とみーちゃんがよって来た。
『はぁ?なんのことだよ…』
ホントは分かってた。
だってアイツ、お喋りなんだもん。
『ついにキス…しちゃったんだろ?』
ヒューヒューと言いながら肘でつついてくる哲。
ウザイ。実にウザイぞ、お前。
『うっさいわ!黙っとけ、ドあほ』
そう怒った顔で言ってもニヤけ顔は直らない。
そのせいで哲もみーちゃんも俺をからかい続けた。
ったく凛子、ホントにお喋りなんだから…
あれから、凛子は見事に機嫌を直した。
ただ、涙がうれし涙に変わったらしく、ずっと泣いてたけど。
ちなみに今日は学校が終わってからいつものように帰宅デート。
キスとか『好き』って最初は恥ずかしいかもしれない。
でも、2回目からは照れとか羞恥心ってなくなるんだな。
これならもう、凛子を不安にさせることはないだろう。


