『俺に遠慮してないならキスくらいしろよ。
ってか部屋にあげれば?
そしたら絶対、距離縮むぜ?』
なんだよ、その上から目線。
俺は哲を睨む。
まあ確かに?
哲はキスもしてるヤったこともあるし?
俺より上かもしんねぇーよ?
でも、その上から目線はやめろよな。
『まあ睨むなよ。
お前が意気地なしだからいけないことなんだろ?』
意気地なし…
確かにな。
でもさ、そんなの簡単に手ぇ出せるかよ。
俺は凛子のこと、ちっちゃい頃から知ってて、
一緒に風呂に入ったことだってある。
でも、そんなのあくまでもちっちゃい頃の話だ。
今とは話が別。
あいつの成長したカラダ見るだけで、緊張がハンパないんだかんな。


