そんなこんなで俺は凛子を女として見るようになった。
もう、あの瞬間に恋に落ちたと言っても過言ではないだろう。
『恭平!今日も凛子とデート?』
朝、学校にいると哲が眠そうに教室に入って来た。
『あー…今日はどうだろ?
凛子次第じゃん?』
『そうだよな~
もしデートじゃなかったら久々に遊ぼうぜ!!』
ちなみに哲とは小、中、高と一緒だ。
あ、それと中2のときの彼女とはまだ続いてるらしい。
憎いぜ。
『けどお前。よくダチの妹に手出せたな』
何度も哲の口からでる言葉。
その度に俺は
『うっせぇー』
と、言って顔を伏せる。
別にお前の妹に手を出したわけなじゃない。
凛子だから。
凛子だったから俺は好きになった。
その好きになった相手がたまたまお前の妹だった、ってだけだろ?


