『ばっか…
お前っ何言ってんだよ…!!』
顔を真っ赤にしてキレる哲。
おもしれぇ!
さっきから笑いが止まらない。
「そっか~
やっぱお兄ちゃん彼女いたんだ」
そう言う凛子は前々から分かっていたような口ぶりで。
『凛子、知ってたの?』
そう俺が聞くと凛子は頷く。
「お兄ちゃん、分かりやすいもん。
最近、やたらと部屋キレイにするし今までワックスなんて使ってなかったのに鼻歌歌いながら髪型セットしてるし。
そんなの彼女ができた以外にないと思って…ね?」
クスッと笑い、首を傾げる凛子。
【ズッキューン】
やべぇって…
今、どっかですげぇ音した。
凛子のその素振りはダメだ。
他の男共には見せられない。
ってか…なんなんだよ。
このいきなりの独占欲。
俺ってこんなんだったっけ…??
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