「てか、神谷くんってあんま吹奏って見た目じゃないよね。なんかサッカー部とか入ってそう。」

 
「よく言われる。まあ、俺サッカーやってたしな!小6まで!結構うまかったんだぜ?」

 
「えー?なんで?もったいない。」

「なんかさ、2中ってサッカー部ないんだよ。で、小学校のときに1年くらいピアノやってた時期あって
友達と軽い気持ちで仮入部したら、ハマってな。
俺はトロンボーンで、友達がパーカ。」

「そーなんだあ。」

 
神谷くんはすごく話しやすかった。


長くなりそうな10分間が


すごく速かった。


もうちょっと・・話したかったなあ・・


そう心の隅で思っていた。


交流会が終わり、楽器を片付けていると。


頭上から1枚の紙が降ってきた。


「メールしろ。」


「えっ・・」


たったひとことだったけど


すっごくどきどきして


手のひらの1枚の紙には


神谷くんのアドと番号が書いてあった・・


夜・・神谷くんにメールしてみたら


すぐ返ってきた。


どうしよ・・


どきどきがとまんない・・