絵梨は黙って話しを聞いてくれた。

絵梨は私をなぐさめてくれた。

 
これが 君のことを

 
嫌いになれる最後のチャンスだったのに

 
私 馬鹿だから

 
ぜんぜんわかんなかった。

 
だから後々

 
困ることを


あたしはまだ知らなかった

 
夜が明けた

 
なんか眠れなかった。

枕が涙で少し濡れた

 
想いを伝えればよかったな

 
そんなことは

なんとも思わなかった。

 
やっぱり目が少しだけ腫れた。

 
教室に入った。

 
やっぱり


いつもの教室だった。

 
「おはよー」

 
絵梨だった。


「優里亜・・昨日は・・」


絵梨がそういいかけたけど


「大丈夫だよ、いっぱい泣いてすっきりした。ありがと」

そういった

 
まだ倉本君を諦められる保障はない

 
でも

でも・・・・

「おっ 涼きた」

伊藤がそういった。


後ろのドアから入ってくる君

 
やっぱり


それを見た瞬間


すき

 
すき

だいすき

 
そんな想いが

 
あふれてきた。