桃川中学校吹奏楽部


何も聞こえない


しんと静まりかえった保健室



部活・・どうしよう。

どちらかというと行きたいんだけど


だってもうすぐ入学式で


たとえ退場曲1曲でも


もう完成に近い段階だけど


やっぱり練習したい

 

ガラガララ・・


また引き戸の開く音がする

 
そしてカーテンが開く

 
「あ、石澤さん。青田先生が・・」


「石澤、大丈夫か?」


あおちゃんか


 
「あ、大丈夫です・・」

 
「部活は別に無理しなくていいぞ。」


「あ、でも行きたいんですけど・・」

 
「明日から入学式の合奏だ。今日は休め」


「あ・・・じゃあ、はい。」
 

「おうちのかたよぼうかしら?」

 
先生が私に問いかける


 

「あ、もうちょっとしたら自分で帰ります」


「そう。ならいいわ。もう少し休んでなさい」


そうして先生は帰っていった