自転車で数分の道のりを行くと


さくら祭りのメイン会場に着いた


 
くる途中にもあった桜並木も、メイン会場にもたくさんの桜が咲き誇っている

 

「うわあ、綺麗」

 
私は素直に桜に感動している

 

「今日から夜ライトアップだっけ?俺らはいけないけど」

 
「ね、もったいない。夜遅くなったら明日学校なのにキツいからね」


「ああ。てか花見客多いな。お前気をつけろよ。」

 
「何を?」

 
私は何のことかいまいちわからない

 
「アホ、お前トロいんだから誰に声かけられるかわかんねーだろ」

 
「ああ、山井高校とか?」


「まあそのへんかな、俺そんなんにお前連れて行かれたくないし」


「えへへ、ちゃんと守ってくださいね、はるきくん。」

 
私は悪戯のように君に言う

 

「任せてくださいー」

ハルも同じような表情で返してくる

 
 
「へへ、でもハルはほんとはヘタレだかんね」

 
「はぁ?意味わかんねぇし」

 

「まあいいや!桜写メとって屋台行こうよ」


「そうだな」

 

私とハルはそれぞれに携帯をとりだす


 
・・やっぱり、ハルの携帯には何もついていなかった

 
ハルの誕生日プレゼント・・それは