桃川中学校吹奏楽部

「はーっ・・マジで最悪」


綾瀬くんはそういってため息をついて下を向いた。

 
「最悪って何よ、晴輝あんた可愛い子連れてんじゃない。最近いきなり成績上がって携帯買ってメールしてるって・・この子だったのね?」


 
綾瀬くんのお姉さんは

よーく見れば綾瀬くんと似ている。

 
首から下げられている名札には

 
綾瀬 祐実 と書かれていた。

 
「ごめんねぇ、晴輝以外とダメな男だから・・まぁ、仲良くしてやってね!」


「ったく・・行くぞ石澤!」

 
そうしてあたしと綾瀬くんは綾瀬くんに手を引っ張られてお店の外にでた。

 
「・・ごめんな?姉ちゃんあんな奴だから。」

 
「ううんっ」

 
「さっ、行くかっ!」

 
「あっ、あれかわいいっ」

 
大好きな人が隣にいる。


緊張しちゃう


でも リラックスできて

君といると落ち着けて

 
「綾瀬くん背ぇのびたよねぇ」

「成長期だからな」

と綾瀬くんは笑う

「だってさ、合唱コンのときはまだあたしと一緒くらいだったんだよ?今あたしブーツはいてても背こせないじゃん」

「まぁ、俺がでかくなったっつーことで、チビ石澤」

 
「あっ、もぅ!」

 
君と手が触れそうになるたびに緊張した。

でも

それを繰り返すたび
 
自然と手がつなげるようになった。