桃川中学校吹奏楽部

「・・え・・あ、似合ってない?」

「そんなことねーよ!いつものブスがちょっとマシになってる!」

 
「あーっ、もう綾瀬くん知らないっ」

「あーっ、嘘だって!」

 
「・・行くか。」


手が触れそうで触れない距離


お互い手をつないでみたいんだ

 
でも恥ずかしくて


ホームに電車が来る。

 
ふたりで電車に乗って

 
3つ先の駅についた。

 
「ついたーっ!!」

 
「お前はしゃぎすぎ」


いつものあたしたちだけど


ちょっとお互い緊張してて

 
「うわ、人多いね」

 
大きな駅のため人ごみであふれている。

 
「・・石澤?」

 
綾瀬くんがきょろきょろ見回す


「ごめん綾瀬くんっ、人ごみに流されてた」

そうしてあたしは笑った


「だっせーな!・・しかたねーけど。」


人ごみにまぎれて


綾瀬くんは


あたしの手を握った