桃川中学校吹奏楽部

「なあ」

俺は涼に聞くことにした。

たのむ。


たのむ。


石澤でないでくれ・・・


「なんだ?」

「そういえばさ、涼の好きな人って誰だ?」

 
涼は少し止まってこう答えた。

 
「・・・俺のはさ、無理だから!叶わないって分かってるし!」

 
俺の嫌な予感が少しずつあたったいく気がする。

 
「・・それって・・俺の知ってる奴?」

 
「ああ、よく知ってる奴。」

 
そうして涼は小さく笑う。

 
「・・吹部?」

 
「ああ」


「桃川小?」

「ああ」

 
俺は悟った。


吹部で 俺のよく知ってる奴で 桃川小?


石澤しかいねえ。

 
「・・石澤?」


「ああ・・」

 
そうして涼は大きく息を吐いた。


「・・あいつには内緒な」

 
そう涼が言う


「・・ったりめーだろ。」

 
俺は知ってしまった。


あいつと涼は


最初から両思いだった。


「でも、今は石澤はお前の女だ!幸せにしねーとぶっ殺す!あとこのこと言ってもぶっ殺す!」


そうして涼は笑って俺の肩をたたいて


部活へ行った。


・・マジかよ。