桃川中学校吹奏楽部

「あ、お前知らねえの?」

涼はそういった

俺の視界の隅に石澤が隣の席の友達と小声で喋っているのが映る。

 
「俺、藤崎とヨリ戻してなんかねえよ?」

 
「えっ」


「マジ?」


「マジで。なんでみんな勘違いしてるわけだ?」

 
すっげえ以外だった


同時に心配になった


今の会話、石澤に聞かれてねえよな?


俺は急いで前のほうに座る石澤を見たけど


友達とノートを書いていた。


「じゃあなんでうわさになってんだ?」

俺が問いかけると


「なんでだろーなー?藤崎のまわりの奴らの勝手な思い込みじゃね?俺最初っからあいつのこと別に好きじゃなかったし。」

 
「本当に藤崎のことすきじゃなかったわけ?じゃあなんで付き合ったんだ?」


俺が問いかけると


涼は答えた。


「・・なんか、藤崎が無理矢理ー・・みたいな?順次とかもいろいろ言ってきたし、かわいいから付き合ってやれーみたいな。」


「じゃあ、涼すきな人は?」


「いるぜ?誰にも言うなよ?」


「誰?」


「それは―・・」


涼がそういいかけた



「そこ静かに!」


先生がこっちをにらんでくる


「あ、はい、すみませ。」


そっから話は途切れた