桃川中学校吹奏楽部

晴輝side


石澤を彼女にして1週間。

 
ほんとマジでうれしかった。

 
やっと涼から俺に振り向かせることができたって思った。

 
だんだん俺も素直になれるようになってきた。

 
でも時々不安になる

 
あいつはときどき涼を見る。


ちょっとじゃない


授業中何回もとか

 
遠くからとか


ほんとに石澤は俺のことすきなのか?


不安になるときがある。

 
「やべ、次理科だ」

 
信二がそういう。


「あー・・移動だったな。行くか。」

 
ちょうど理科の隣の席は涼だった。


俺らの席は一番後ろ


ちょうど先生の視線をはずせる位置だった。


「パルミチン酸の沸点は・・」


理科担当のハゲがかったおっさん先生は一生懸命説明している。


俺はすっかりクセになっているペン回しをしながら話を聞いた。


「石澤とつきあってんだろ?」


俺のシャーペンをまわす手が止まる。


話を持ちかけてきたのは涼だった。

 

「んー・・まあな。」

 
涼は石澤がお前のことすきだったってこと知ってるんだろうか?

 
「そっちは?藤崎と。」