─────ここどこ?
あたしが目を覚ますと目の前には
どでかい鳥籠と壁一面の窓が見えた。
どこか皇室に似ているが、鳥籠があるからそことは違うんだろうな。
何であたし、こんな所にいるんだ?
そう思いながらあたしは虚ろな瞳で目の前の鳥籠を見つめる。
鳥籠の中には何かがいた。
でもそれは鳥じゃなくて
翼の生えた白髪の女の子が窓の外を眺めていた。
あの子、もしかして……シーラ…?
そう思ったのと同時にその子はゆっくりと振り返った。
ルビーのような赤い双眸があたしに向けられる。
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