レイの突拍子もない言葉に呆れたようにため息をつくノエル。
「お前って本当に変わってるよな。他の女共がそれ聞いたら泣くぞ」
すると、レイは頭にハテナマークを浮かべて首を傾げた。
レイは誰もが振り返る程の美形中の美形。
目鼻もはっきりとして、まさに女を虜にするような男だ。
だが…
「どうして女性の方々が泣くんですか?」
レイは自分がそんなにモテている事にまったく自覚がない。
ノエルはそんなレイをさらに呆れ顔で見つめ、何度目かのため息をついた。
こいつ、どんだけ鈍感なんだよ…
「そんなこと自分で考えろ。
…先に着替えるぞ」
ノエルは溜息まじりに言うと、試着室に入っていってしまった。
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