‡パルソナ‡ 孤高の唄姫




「着替え終えたら声をお掛け下さい。」



メイドはあたしに否定させない為に強引に言い通す。


試着室に入ってるあたしでも、外の空気が黒くなってるのがわかった。



特注で作らなくてもいいのに〜


あたしはこの状況に泣きたくなった。


でも、出てきたらメイド達の怒りをくらうと思ったあたしは、渋々着替え始めるのであった。


******


その頃のレイとノエルは殺風景な部屋でタキシードに着替える所だった。



「何で僕の部屋で着替えるんですか?」



レイは珍しく不機嫌な顔でノエルに尋ねる。


ここはどうやらレイの部屋らしい…


「いいだろ、別に。
あのバカ女が俺の部屋の隣にいるのが悪い。」



「何で嫌なんです?

とってもかわいらしい女の子じゃないですか。」


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