「着替え終えたら声をお掛け下さい。」
メイドはあたしに否定させない為に強引に言い通す。
試着室に入ってるあたしでも、外の空気が黒くなってるのがわかった。
特注で作らなくてもいいのに〜
あたしはこの状況に泣きたくなった。
でも、出てきたらメイド達の怒りをくらうと思ったあたしは、渋々着替え始めるのであった。
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その頃のレイとノエルは殺風景な部屋でタキシードに着替える所だった。
「何で僕の部屋で着替えるんですか?」
レイは珍しく不機嫌な顔でノエルに尋ねる。
ここはどうやらレイの部屋らしい…
「いいだろ、別に。
あのバカ女が俺の部屋の隣にいるのが悪い。」
「何で嫌なんです?
とってもかわいらしい女の子じゃないですか。」
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