こんな所にあったんだ、あたしのかばん!
学生かばんとの久し振りの再会にかばんに抱きつくあたし。
「では、私はこれで失礼いたします。
後でメイドが伺うかと思いますので、それまではお部屋で待機しておいて下さい。」
「ハーイ!!!」
あたしが元気よく返事すると、執事は片手を胸のところまで上げて一礼すると、静かに部屋から出て行った。
あたしは執事が部屋を出た後、改めて部屋の中を見回してみた。
フカフカしてそうなソファーとベッド。
高級そうな絨毯。
立派な絵画が壁にかけてある。
そんな高級感漂う部屋にあたしは目を光らせた。
「…ん〜〜、ヤッホーー!!」
あたしはまたかばんを机に置き、そのフカフカそうなベッドにダイブする。
「ご主人!こっからの景色、最高っすよ!!」
「ん?どれどれ?」
ファイの興奮気味の声にあたしはバルコニーに足を踏み入れた。
「……すげぇ…」
バルコニーから見える景色に思わずぎゅっと手すりを掴むあたし。
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