だけど、ノエルの蛇のような目がファイに向けられた瞬間、ファイも小さな悲鳴を上げて私の後ろに隠れてしまった。
───うん、わかるよ、その気持ち…
今のあたし達とノエルは蛙と蛇のようだし(もちろんあたし達は蛙の方…)
「茜菜様、そろそろお部屋へお戻り下さい。」
しばらく硬直しているあたし達に執事が声をかけてきた。
「えっ!あぁー…うん。」
あたしは執事の言葉で我に返り、慌てて返事を返す。
「俺達も部屋に戻るぞ。」
「はい。」
ノエルが無愛想に皇室を出ると、レイもその後に続いて皇室を出て行った。
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