「ハァ、めんどくせぇ…」


ノエルは嫌そうな顔でドアまで歩きだす。


あたしはそんなノエルを見て、レイに声を潜めて尋ねた。


「…なぁ、なんでノエル、あんなに不機嫌なんだ?」


「ノエルは元々人がたくさん集まるところが嫌いで…

パーティーなんかもってのほかなんです。」


「えぇええ!!!いっぱい旨いもん出るのにもったいねぇ!!」


あたしは思わず大声が出てしまった。


それに気づいて口を塞ぐも遅く、ノエルは振り返り、あたしを蛇のような目で睨んできた。



ヒィーーーーーー!


その一瞬で、体が動かなくなったあたし。



「おい!ご主人に向かってその目はなんすか!!」


あたしがノエルの睨みで硬直しているのを見たファイが小さい体ながらもあたしの前に立ちはだかり、ノエルに向かって怒鳴った。




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