「そうじゃ。大空に選ばれし者の役目は"7人を集める事"なのじゃから。」



国王は当たり前だというようにあたしに言った。


大空に選ばれし者ってめんどくせぇ…



あたしは今、心底嫌そうな顔になってるんだろうな。



「そして、その旅の護衛をレイとノエルに任せたいのじゃ。」


あたしの許可なく勝手に話を進めていく国王。


ていうか、レイとノエルがあたしの護衛!


レイはいいとして、ノエルはダメだろッ!!

護衛どころかあたしを殺す張本人になっちゃうんじゃん!!


あたしの背中に悪寒が走る。


やめよ。想像すんの…


「…解りました。
僕"達"が茜菜様をお守りします。」


「なっ!勝手に決めんな!!誰がコイツなんか…」


とノエルが否定しようとしたところをレイの黒い笑みで黙らせた。



「いいですよね?」


「……はい;」


あたしはレイとノエルのやり取りを憐れみの目で見つめた。



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