そこには、青い服と青い帽子をかぶった手のひらぐらいの大きさの男の子が、宙を浮いて、大きなあくびをしていた。


その男の子にはかわいらしい小さい羽が生えている。


かっ、かわいい〜!


あたしは子犬を見るような目で男の子を見つめた。


それに気づいた男の子はあくびをやめ


「なっ、なんすか!!俺は見せもんじゃないっすよ!!」


と、プンスカ怒り始めた。


「あぁ、ごめんごめん。」


あたしはその怒ってる姿もかわいいなと思ったけど、一応男の子に謝る。


けど、男の子はあたしをちゃんと見据えると、顔を青ざめ、急に態度を変えた。


「も、申し訳ございません!ご主人」


あたしはその言葉に耳を疑った。



ごっ、ご主人ーーーー!


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