あたしはその話に少し疑問を感じた。
「その伝説の剣ってどこにあるんだ?」
そう質問すると、国王はくいっと人差し指を曲げ、さっきあたしを怒鳴った家来が隣の部屋に姿を消した。
しばらくすると、家来は何か布にくるまれた細長い物を持ってきて、国王に手渡す。
「これが伝説の剣…パルソナじゃ。」
国王はそう言って、布を大袈裟に取ってみせた。
そこには金色に輝く剣があった。
窓から差し込む太陽の光が、剣の輪郭に沿って光を走らせる。
「これは、予言者ルータが500年後のために…」
「すっげぇーーー!かっこいい!」
あたしは国王の話をそっちのけで金色に輝く剣を近くで食い入るように見つめた。
こんなすげぇ剣があるなんて、さすが異世界!!
.


