あたしの涙がフィリアの冷たい手を伝っていく。 フィリアは涙を流しているあたしをきょとんとした顔で見つめた。 「神さま、どうしたの?」 首を傾げてあたしを心配してくれるフィリア。 あたしはそんなフィリアの両手を強く握った。 「………もうッ、二度と、この手を離さないから… あたしが、あんたを守ってみせるからッ!!」 その時だった フィリアの両目が見開かれ、あたし達の周りを突風が取り囲んだ。 .