シーラも今のあたしのように、何かをごまかそうとしてこの言葉をあたしに言ったのか?
「何でも?」
あたしに対しての怯えはどこへ行ったのか、フィリアは四つん這いであたしに近寄ってきた。
あたしはフィリアの予想外の行動に無意識に体が強張る。
フィリアはそんなあたしの顔を見据えながら、口を開いた。
「もしかしてあなた………神さま?」
そうさらっと真顔で言い切るフィリア。
……は?
「か、神さま?あたしが?」
「うん。だって私のこと何でも知ってるんでしょ?そんなこと出来るのは神さまだけだもん」
あたしはそんなフィリアの至って純粋な言葉に思わずたじろいでしまった。
神さまなんて柄でもない。
「ねぇ、神さまって何でもお願いを聞いてくれるんでしょ?私のお願いも聞いてくれる?」
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