互いに床に着地する。
あたしはライオスに背を向け、パルソナを薙ぎ払う体勢で立った。
辺りには張り詰めた緊張と静寂が包む。
パリーーーン──…
ガラスのような物が割れた後、ドサッという音があたしの後ろでした。
振り返ってみると、ライオスが床にうつ伏せに倒れていた。
ライオスの体からは赤いオーラが立ちのぼり、死神の姿から元のライオスの姿に戻っていった。
やった……
「ッ、ゴホッ!!」
あたしは床に血を撒き、片膝をつく。
ライオスの爪があたしの脇腹を貫いたのだ。
「茜菜!!」
レイがあたしの元に駆け寄り、心配げに覗き込む。
「だいじょう…ぶ…」
あたしはパルソナを杖にして自力で立ち上がった。
体中が悲鳴を上げているが、それよりも…
「ライオス…は…?」
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