ライオスの体がもうすでに限界が来ていることは分かっていた。


ライオスの唯一の武器の爪が、血でぐちゃぐちゃになっていたから。




だからこそ…






ここで決着をつける!!





あたしはライオスを目の的に入れ、もう一度パルソナを構え直す。


ライオスもその気なのか、体から赤い禍々しい気を出し始めた。


ボロボロの爪を更に長く伸ばし、身をかがめ戦闘態勢に入る。



「やっと決着がつくな…」


長かった。


ここまで来るのも、この戦いも…



たった1ヶ月ぐらいなのに、もっと時を過ごした気がする。



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