この時、あたしはレイが腹黒い事を知ってしまった。 「…そうか…;」 国王もその様子を苦笑いで見つめる。 「そういえばさ、なんであたしの名前知ってんの?」 あたしは苦笑いしている国王に怪訝な顔で聞く。 「それは……お前の鞄らしきものに名前が書いてあった。それだけのことじゃ」 あぁ、そういうことな… なるほど、と頷いてると 「そろそろ、話をはじめようぞ。」 国王はそう最初に言って語り始めた。 .