「なんなんだ…あれ…?」
ノエルは目の前の光景に茫然と立ち尽くす。
そんなノエルの顔には驚愕の表情が浮かんでいた。
茜菜とライオスの動きが速すぎて見えない。
目で追うことですら出来ないのだ。
あれは……本当にあのバカ女なのか?
ノエルもあんな茜菜の動きを見たら、そう思わざるを得なかった。
もう人間業じゃねぇ…
あれはまるで─────
「化け物」
レイの一言にノエルは驚いてレイの方に視線を向けるが、レイはノエルに見向きもしない。
ただ茜菜の様子を食い入るように見つめている。
確かに、レイの言うとおりだ。
バカ女の力はあのライオスと同等な物だった。
「いや……神とも言うべきか…」
真剣な表情のレイは自分に言い聞かせるようにまた呟いた。
だが、レイの心は動揺と無念さが支配していた。
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