‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



その反動で吐血するあたし。


背中が焼けるように痛い。


でも、今は痛みに悶えてる場合なんかじゃない。



ライオスは床すれすれの高さで飛び、こちらに高速で向かってきている。

あたしは痛みをこらえ、両手でパルソナを構えた。


ライオスの攻撃を止めるには体のどこかを斬るしかない。



「やぁああぁあああ!!!」


あたしはライオスに向かってパルソナを薙ぎ払うと、ライオスの左腕に傷を負わすことが出来た。


返り血があたしの頬につく。


ここで奇声を上げて攻撃の連発を止めれる。


そう思ったが、ライオスはもう奇声を上げることなく、ただ無表情であたしに鋭い爪を向けてきた。



なにッ!?


あたしは予想もしてなかった出来事に戸惑った。


油断が出来たあたしに、爪の襲撃が襲う。


「くそッ…!!」


あたしは体を捻ったり、横に避けたりしたけど、体のあちこちには生々しい切り傷が出来てしまった。



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