密かにそんなこと考えているあたし。


「コホン!
本当はここで本題に入る所なのじゃが、その前に一つ聞きたいことがある


何故ノエルはそんなにボロボロなのじゃ?」



あたしは横目でノエルを見る。


ノエルは髪もバンダナも服もぐしゃぐしゃで所々ほこりが付いている状態。


そりゃ国王も気にするだろな…;


まあ、それもこれも全部レイが引きずって歩いたせいなんだけど…



「何でもございません。ただ庭ではしゃぎすぎただけです。」


うわ〜思いっきり嘘ついてる〜


おまけにチョースマイル!!


「なっ!!何勝手に…」

「そうですよね?」


レイはノエルの言葉を遮って笑いながら、凄まじい威圧でノエルを黙らせた。


その時のノエルはものすごく小さく見えた。




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