「ぐはッ!!」
俺はそのまま仰向けになって大理石の床に倒れた。
どんどん床が赤く染まっていく。
人々の悲鳴と逃げ惑う足音ががあちこちから聞こえる。
そして、断末魔の叫びが広間に響き渡った。
それはまさに、悪夢のような悲劇。
そんな中俺が見える物と言えば、血に染まった床と数名の息絶えた人達。
「ッたく、本当に人間って弱い生き物だねぇ。」
コツコツと数人の足音が脳に響く。
「あったり前じゃん、人間なんかがウチらに勝てるわけないもん!!」
「だな。」
俺の近くまで歩んできたその軍団の一人の足を俺は渾身の力で掴んだ。


