「おいで、フィリア。」 ご主人の声に、フィリアは彼に駆け寄り、右手を握った。 こんな絵にもなるような家族は、世界にたったこの一族だけやろう。 「さぁ、入ろうか…」 ご主人の声とともに開かれた扉の向こうは、まさに夢の世界やった。 ドレスを着た貴婦人や正装を着た紳士が大広間で会話を楽しんでいる。 見たこともないたくさんの豪華な料理がテーブルに並べられていく。 俺はその光景にくぎ付けになりながら、本当に俺は幸せもんやと思った。 こんな楽しい時って、どうしてこうも短いんやろうな…