「だ、大丈夫。一人で立てるわ」 俺はその手を取らんと、ベッドから出る。 するとドアが開く音が聞こえた。 そちらに視線を向けると、若い紳士的な男の人が俺に優しく微笑みかけていた。 「起きたようだね。体の調子はいかがかな?」 俺はその問いかけにすぐに答えられないでいると、 「ぱぱー!」 シーラが彼の方に走っていった。 シーラの親父なんや 見た目めっちゃ若いのに… 男は彼女を抱えると、俺にまた視線を向け微笑んだ。