「ファイ!!大丈夫か!?」 肩に傷を負ったファイに素早く駆け寄ると、ファイの呼吸が乱れていた。 「俺は…大丈夫…っすから…俺…の…ことは…」 そう言って、ファイはあたしの手を震える手で強く握った。 すると、ファイの体に変化が起き始めた。 「ッ!!ファイ、体が!!」 小さく、なってる…! そして、だんだんファイは妖精に戻っていき、力なくあたしの手のひらに落ちてきた。