「そうはさせないっす!」
ファイの声で我に返ったあたしはとっさに振り返ると、
ライオスがいる床が青く光ってて、鎌を振り下ろそうとしてる姿でピタッと止まっていた。
ライオスがいることをすっかり忘れていたあたしは、間一髪のところで助かった。
ファイがいなかったら、とっくに殺されてる。
「ファイ…」
「大丈夫っすか!?」
向こうからファイが汗をかいて、あたしのところに駆けつけた。
「レイとノエルが…」
「大丈夫っす!今、俺が手当てするっすから!」
ファイはしゃがみこんで、レイとノエルの胸に両手をかざすと、
傷のところが青く光り、傷を癒し始めた。


