‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



「そうはさせないっす!」


ファイの声で我に返ったあたしはとっさに振り返ると、


ライオスがいる床が青く光ってて、鎌を振り下ろそうとしてる姿でピタッと止まっていた。



ライオスがいることをすっかり忘れていたあたしは、間一髪のところで助かった。


ファイがいなかったら、とっくに殺されてる。


「ファイ…」


「大丈夫っすか!?」


向こうからファイが汗をかいて、あたしのところに駆けつけた。


「レイとノエルが…」


「大丈夫っす!今、俺が手当てするっすから!」


ファイはしゃがみこんで、レイとノエルの胸に両手をかざすと、


傷のところが青く光り、傷を癒し始めた。