‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



「あれは僕の能力でして…


相手の目を捉えると、相手の体の中に侵入することができるんです。


一日一回しかできませんが…」



あたしはそれを聞いて、驚きのあまり目を大きく見開いた。


まさか、レイにそんな能力があるとは思わなかったから。



レイはそんなあたしを見て、悲しそうな笑みを見せた。


「僕のこと、気味悪いと思いましたか?」


あたしはその言葉に首を大きく横に振る。


「あたしはそんな能力を持ってても、レイを気味悪いと思わねぇよ。


だってレイはレイなんだから!」



そう言うと、レイはあたしの頭に手を置いた。


「ありがとうございます。」



そうお礼を言って…