‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



レイは自分の眼鏡をはずして、ライオスを見つめると、


「ぐッ…ッ…」


ライオスが胸を押さえて苦しみ始めた。



「ノエル、こちらへ!!」


レイはうずくまったのを見計らって、ノエルをライオスから離れさせた。



「ノエル、大丈夫か!?」


あたしは二人のもとに駆け寄ると、ノエルは自嘲気味に笑っていた。


「はっ…後ろにいたことに気づかないなんてな。」


「何言ってるんだよ!!自分の身が無事だったんだから関係ないだろ!」


あたしはノエルにそう言うと、レイに視線を向けた。



「さっき、ライオスに何したんだ?」


あたしが尋ねると、レイは眼鏡をかけ、「あぁ…」と思い出したかのように言った。