あともうちょっとで剣を掴めるほどの距離になった時、
「ぐへっ!!」
自分の足が絡まって、顔面からこけてしまった。
「いっつぅ…」
じんじん痛む鼻をさすってると、あたしは影に覆われた。
振り返ると、ライオスが長い爪をあたしに向かって、振り下ろされようとしていた。
ヤバい!!
あたしは死を覚悟して、目を思いっきりつむった。
あぁ…
シーラとライオスを助けること、出来なかったなぁ
ていうか、あたしが死んだらこの世界の人はどうなんだろう?
そんないろいろな思いが一気にあふれてきた。
今思ったら、未練たらたらだな。


