「それがさぁ~…」
あたしは恐れ多くも、ノエルにパルソナが抜けないことをあたしは告げた。
「はぁ~!!どうすんだよ!!あいつ倒せねぇじゃねぇか!」
「だからさ、今だけ余ってる剣があったら貸してくんない?」
頼む!と言って、顔の前で手を合わせると、ノエルのため息が聞こえた。
「ったく、しゃあねぇから貸してやるよ!ありがたく思え!!」
ノエルは一本の剣を手渡すと、素早くライオスの方を見た。
ノエルだけじゃなく、レイもファイも警戒心むきだしでそちらを見つめた。
「何か来ますよ!」
その声とともにあたしは剣を鞘から抜いた。


