「ないけどさ、今の光なんだよ?」
さっきの光が行った方を指さし、あたしはファイに聞いた。
「あれは魔方陣で作りだした光っす。急いでノエルに魔方陣書くの、手伝ってもらったんすよ」
もう一度さっきあたしがいた場所に視線を向けた。
黒いこげた線がライオスがいた方までつながっている。
避けきれなかったらと思うと、あたしの背中に鳥肌がたった。
ていうか、ファイって魔法使えたんだ…
そのことを初めて知ったあたしは、今度、魔方陣の書き方を教えてもらおうかなっと考えた。
「でも、あれだけじゃあ倒れねぇだろうな。」
ノエルもライオスの方に視線を向けて、ため息をついた。
「そういえばお前、なんでパルソナ出さねぇんだよ?攻撃出来ねぇじゃねぇか」
あたしの無防備な姿に目を向けると、厳しく指摘した。


