さっきからほとんどあたし達の足音しか聞こえない。 死神がいるんだったら、もう少し気配ぐらいするはずだ。 「そういえばそうですね…」 レイも考え込むように腕を組んだ。 「罠かもしれないっすね。」 罠… その単語にあたしはさらに警戒を強めた。 あたし達は辺りを警戒しながら進んだけど、ライオスはいたって普通なことにあたしは不思議に思った。 「そろそろ着くで。」