城の扉の前に来たあたし達は城を見上げた。
「いよいよですね。」
レイはおもむろにそう言った。
「ハッ、俺にかかれば10分で片付けれるぜ!」
ノエルは戦えることでチョー機嫌がいい。
あたしはゆっくりライオスに視線を向けた。
「ライオス。」
「ん、何や?」
ライオスは穏やかに微笑んで、あたしを見据えた。
「絶対死神を倒して、二人を助けてやるからな。」
ライオスに少しでも安心してほしいと思って、力強くあたしは言うと、ライオスは一瞬驚いた顔をしたけど、また微笑んだ。
でも、あたしは、その微笑みがひどく悲しそうに見えた。


