‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



門の中に入ると、大きな庭が広がっていた。



色とりどりの花が咲き誇り、いろんな木が植えられている緑豊かな場所。



ここにすべり台でも置いたら、公園にでもなりそうだ。



「すごい綺麗に手入れしていますね。」


レイは庭の花に触れると、感心したように言った。



「当たり前や!これは全部、俺がしたんやからな。」


「すっ、すげぇな…」



あたしがしたら全部枯れそう…



「おい、これなんだ?」


ノエルの声のする方を見ると、赤い水玉模様の変わった花が見えた。



それにノエルが触れようとしていた時