前を見ると、確かに大きな白い城がそびえ立っているのが見えた。 「すげぇでけぇな!」 「でかいのもそうやけど、中は迷路みたいになってるから、絶対俺からはぐれたらあかんで。 はぐれたら…」 フフフ…と怪しく笑うライオスに、あたしは寒気が体中を駆け巡った。 ぜってぇはぐれねぇ…! 「着いたでぇ!!」 あたし達の目に飛び込んできたのは、首を上げていられないほどの大きな白い城門。