「俺、結構高い所は平気なんすよ。元々妖精だし」 へいへい、そうですか! あたしのすねた顔を見て、ファイは言った。 「もしかして…ご主人、怖いんすか?」 ファイは悪戯な笑みを浮かべて、覗き込むようにあたしを見た。 「そっ、そんな訳ねぇだろ!!こっ、このあたしがこんなことで…」 その時、風が強くなり、つり橋が揺れるとあたしはとっさにファイの服の袖を掴んだ。 今頃だけど、あたし… 高い所が大大大の苦手…;