「今から500年前、大富豪の所に双子の赤ちゃんが生まれたんや。両方女の子でとてもかわいいと評判やった。


せやけど、その女の子達の背中には真白い翼が生えとった。」


あたし達はライオスの話を、おとぎ話でも聞いてるように耳を傾けていた。


でも、あたしは懐かしむようにしゃべるライオスに少し疑問を感じながら、聞いていた。


「その子達は仲がよくってなぁ…ずっと寝るのも、遊ぶのも一緒やった。

でも…その子達の10歳の誕生日に…

悪夢のような出来事が起きたんや」