「上等じゃねぇか!」
ノエルは鞘から剣を出すと、ライオスに刃先を向けた。
二人の間にはものすごい殺気が流れている。
「ちょっと待てよ!
なぁ、戦い以外に通してくれる方法はないのか!?」
あたしはノエルとライオスの間に立つと、ライオスに視線を向けた。
「そんなん言(ゆ)われてもなぁ…」
ライオスは困ったように頭をかいて、あたしの方を見ると、珍しい物を見たかのように目を見張った。
そして、鎌が光となって消え、ライオスはあたしの目の前まで近づいてきた。
攻撃してくるのかと思ったあたしは身構えて、長身のライオスの赤い瞳を見据えた。
すると…


